お受験よもやまばなし
2026.08.25
受験対策
受験直前期に親ができること ― 本番で力を発揮するための9月・10月の過ごし方
小学校受験が近づく9月・10月になると、ご家庭の緊張感は一気に高まります。「まだ苦手な分野がある」「もっと問題を解かせた方がよいのでは」「このままで本当に大丈夫だろうか」と、不安を感じる保護者の方も少なくありません。
しかし、私たちが毎年多くのお子さまと小学校受験に向き合う中で感じるのは、受験直前期に大きく力を伸ばすお子さまよりも、これまで積み重ねてきた力を本番で発揮できるお子さまの方が良い結果につながるということです。
小学校受験の考査では、ペーパーや制作、運動、行動観察、面接など、それまで積み重ねてきた力が総合的に見られます。本番直前になって新しいことを詰め込もうとすると、かえって自信を失ったり、不安が大きくなったりすることもあります。
受験直前期だからこそ大切なのは、「何を増やすか」ではなく、「どうすれば本番でいつもの力を発揮できるか」を考えることです。
今回は、小学校受験の受験直前期に保護者が心がけたいこと、そして本番でお子さまが安心して考査に臨むためにできることについて考えてみましょう。
小学校受験の受験直前期は「できないこと探し」をやめる
受験直前期になると、「まだできていないところ」が気になり、つい苦手分野ばかりに目が向いてしまいます。しかし、小学校受験の考査で力を発揮するためには、「できないこと探し」ではなく、「ここまで頑張ってきたこと」を認めることが大切です。
わたしたちも小学校受験の指導をしていて、「この問題もできるようになったね」「前より姿勢が良くなったね」と認められているお子さまほど、自信をもって考査に向かえる姿を数多く見てきました。
受験直前期は、新しい問題集を次々に始める時期ではありません。これまで取り組んできた教材を見返し、「できること」を増やすことが、小学校受験本番での安心感につながります。
保護者の方も、お子さまの課題を探すより、努力や成長を言葉にして伝えることを意識してみてください。その積み重ねが、本番での自信につながります。
小学校受験本番は「生活」がそのまま考査につながる
小学校受験の受験直前期は、学習だけではなく生活を整えることも大切です。
十分な睡眠、規則正しい生活、朝のあいさつ、身支度、自分の持ち物を整える習慣など、一つひとつが小学校受験の考査につながっています。
わたしたちは教室で、「この時期になると生活リズムが乱れ、集中力が続かなくなるお子さま」と、「生活が安定していることで最後まで集中できるお子さま」の違いを毎年感じています。
また、小学校受験の面接や行動観察では、普段の生活習慣が自然と表れます。だからこそ受験直前期は、夜遅くまで勉強するよりも、十分な睡眠を取り、朝から気持ちよく活動できる生活を大切にしましょう。
本番で力を発揮するためには、体調管理も立派な受験対策です。
本番で力を発揮するために保護者ができること
受験直前期になると、保護者の緊張はお子さま以上に大きくなることがあります。しかし、小学校受験では、保護者の気持ちは想像以上にお子さまへ伝わります。
毎年感じるのは、保護者が落ち着いているご家庭ほど、お子さまも安心して考査に向かえているということです。
「あと少しだから頑張って」「絶対に間違えないでね」という言葉は、励ましているつもりでも、お子さまにとってはプレッシャーになることがあります。
受験直前期だからこそ、
「ここまで本当によく頑張ったね。」
「いつもどおりで大丈夫。」
「楽しんできてね。」
そんな言葉がお子さまの安心につながります。
小学校受験の本番は、保護者が結果を変える日ではありません。保護者は、お子さまが安心して考査に向かえる環境を整える「一番の応援団」でありたいものです。
