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お受験よもやまばなし

2026.09.10

受験対策

小学校受験の面接本番に向けた親子の心がまえ ― 子ども・親子・保護者面接で大切にしたいこと

小学校受験では、ペーパーや制作、運動などの考査と同じように、面接も大切な考査の一つです。学校によって、子どものみの面接、親子面接、保護者面接など形式はさまざまですが、どの面接でも共通して見られているのは、お子さまの人柄やご家庭の教育方針、そして親子の自然な関わりです。

わたしたちが毎年、小学校受験の面接練習をしていて感じるのは、たくさん練習をしたお子さまよりも、ふだんから親子でたくさん会話をしているお子さまのほうが、自分のことばでいきいきと話せるということです。反対に、「正しく答えなければ」と意識しすぎると、表情が固くなったり、質問が少し変わっただけでことばが出なくなってしまったりすることがあります。

小学校受験の面接は、「正解」を答える場ではありません。学校が知りたいのは、お子さまやご家庭のありのままの姿です。そのため、受験直前になって答えを暗記することよりも、日々の生活の中で親子が安心して会話を重ね、自分の思いをことばにする経験を積み重ねることが何より大切です。

今回は、小学校受験の面接本番に向けて、子ども・親子・保護者、それぞれが大切にしたい心がまえについて考えてみましょう。

目次

子どもの面接で大切なのは「自分のことばで伝えること」

小学校受験の子どもの面接や口頭試問では、「上手に話せること」よりも、「自分のことばで伝えようとすること」が大切です。

「楽しかったことは何ですか。」「どうしてその学校へ行きたいと思いましたか。」など、小学校受験の面接ではさまざまな質問があります。しかし、学校が見ているのは答えそのものではなく、質問をしっかり聞き、自分で考え、自分のことばで伝えようとする姿勢です。

小学校受験の面接練習をしていても、暗記した答えは質問が少し変わるだけで止まってしまうことがあります。一方、ふだんから親子で会話を楽しみ、自分の思ったことを話しているお子さまは、初めての質問にも落ち着いて答える姿が多く見られます。

面接本番では、「上手に話そう」とするよりも、「相手のお話を最後まで聞き、自分のことばで伝える」ことを大切にしたいものです。

親子面接で見られている「親子の関わり」

小学校受験の親子面接では、お子さまだけでも、保護者だけでもなく、「親子がどのように関わっているか」が大切な評価の対象になります。学校は、家庭で築かれている信頼関係や、お子さまが安心して自分らしく過ごせる環境で育っているかを見ています。

親子面接では、お子さまが話している途中で保護者が答えを補ったり、「そうじゃないでしょう」と言い直したりする場面が見られることがあります。しかし、お子さまの話を最後まで見守り、温かくうなずきながら聞く姿勢は、「子どもの考えを尊重する家庭」という印象につながります。

小学校受験の面接練習をしていて感じるのは、普段から親子でよく会話をしているご家庭ほど、お互いが自然な表情で受け答えをしているということです。親子面接は、練習した会話を披露する場ではなく、日ごろの親子関係がそのまま表れる場です。面接本番では、「上手に答えること」よりも、お子さまが安心して自分のことばで話せる雰囲気をつくることを大切にしましょう。

保護者面接で伝えたい「家庭の教育方針」

小学校受験の保護者面接では、ご家庭の教育方針や志望理由、お子さまの長所や課題などについて質問されることが多くあります。しかし、学校が求めているのは、立派な教育論や模範的な答えではありません。お子さまをどのような思いで育て、どのような成長を願っているのか、そのご家庭らしい考え方が伝わることを大切にしています。

保護者面接では、ご夫婦で教育方針や志望理由について事前に話し合い、考えを共有しておくことも大切です。答えがまったく同じである必要はありませんが、子育てで大切にしていることに一貫性があると、家庭の温かさや信頼関係が自然と伝わります。

わたしたちが小学校受験の面接練習を通して感じるのは、「良いことを話そう」と力が入りすぎるよりも、日々のお子さまとの関わりを素直に伝えている保護者の言葉の方が、聞く人の心に届くということです。面接本番では飾った言葉よりも、お子さまへの思いや家庭の教育観を、自分たちの言葉で落ち着いて伝えることを心がけましょう。

面接本番までに家庭でできること

小学校受験の面接は、直前だけ練習をして身につくものではありません。毎日の生活の中で積み重ねる親子の会話が、面接本番の力になります。

おすすめしたいのは、「今日は何が楽しかった?」「どうしてそう思ったの?」「次は何をしてみたい?」など、お子さまの気持ちを引き出す会話です。答えを急がせず、最後まで話を聞くことも大切です。

また、家族で食事をしながらその日の出来事を話したり、絵本を読んだあとに感想を聞いたり、お出かけのあとに一緒に思い出を振り返ったりすることも、小学校受験の面接や口頭試問につながるよい経験になります。

毎日の何気ない会話の積み重ねが、自信をもって自分のことばで話せる力を育てていくのです。

まとめ

小学校受験の面接は、答え方の上手さを競う考査ではありません。学校が見ているのは、お子さまが相手の話をしっかり聞き、自分で考え、自分のことばで伝えようとする姿勢です。また、保護者面接や親子面接では、ご家庭の教育方針だけでなく、親子が日ごろどのように関わっているかも自然と伝わります。

わたしたちが小学校受験の面接練習を通して毎年感じるのは、「話すことが得意なお子さま」がよい評価を受けるのではなく、「自分らしく話そうとするお子さま」が面接官の心に残るということです。また、そのようなお子さまの多くは、ご家庭で日ごろから親子の会話を大切にし、自分の思いや考えを安心して話せる環境の中で育っています。

一方で、受験が近づくと、「この答えを覚えよう」「こう言ったほうがよいよ」と、つい保護者がことばを整えてしまうことがあります。しかし、小学校受験の面接では、少しつたなくても、お子さま自身のことばで話すほうが、ずっと魅力的に伝わります。

面接本番が近づいたら、新しい答えを増やすことよりも、親子で穏やかに会話を楽しむ時間を大切にしてください。そして、保護者ご自身も「うまく答えなければ」と力を入れすぎず、「いつもの私たちを知っていただこう」という気持ちで面接に臨んでいただきたいと思います。

小学校受験の面接は、ご家庭の姿がそのまま映し出される時間でもあります。だからこそ、特別なことをするのではなく、これまで積み重ねてきた親子の時間を信じることが何より大切です。安心して笑顔で面接に臨むことが、お子さまの自然な表情やことばを引き出し、小学校受験の面接で本来の力を発揮することにつながるでしょう。